P.ブルデューの社会学と社会運動
『人間・エイジング・社会』第6号(発行『人間・エイジング・社会』編集委員会、早稲田大学人間科学部 濱口研究室内)
7頁(pp.109-115) P.ブルデューは、1990年代半ば、直接的関与を控えていた労働運動や反グローバリゼション運動などに積極的にかかわり、社会的発言も多くなった。こうした社会運動と社会的発言に関するブルデューの態度変更はなぜ行われたのか。ブルデューが、専門的研究を基礎とした「専門的知識人」として発言し、社会運動に係ろうとする姿勢の背景を、その「社会学的研究」のうちに探った。