20ページ(PP.101-120)。 信用制約にある経済のショックの増幅・伝播のメカニズムを、資本と担保として用いられる資産の代替の弾力性を考慮して、検討を行った。扱うモデルは、Kiyotaki and Mooreモデル(1997,JPE)を拡張した者である。これら二つの資産のだいたいの弾力性の大きさがTFPショックの増幅に対して量的に顕著な効果をもたらすことが分かった。また、代替の弾力性が小さいだけでなく、これが投資に対する調整コストと結びつくことによって、より大きな増幅・伝播効果をもたらすことも分かった。