Macroeconomic implication of low Japanese government bond yields
内閣府経済社会総合研究所『経済分析』、第193号
第193号
日本の公債は発行残高は非常に高いにも関わらず、利回りは非常に低いまま推移している。この現象が、、投資家にとって財政危機をヘッジするいかなる資産も存在しない、ということによるものであるならば、そのことがマクロ経済にどういった影響を及ぼすのかを検討した。その結果、財政危機をヘッジする資産が存在していない程度が高いほど、実質金利が下落することが示される。これは、日本経済を回復させようとする政策効果を弱め、結局のところ長期停滞をもたらすことが示される。