地価と日本の景気循環
『三田経済学会雑誌』 慶応義塾経済学会vol.100,vol.2
22頁(P.71(507)-93(529))1975年から2004年を対象に、産出、地価、貸出、投資、金利の5変数を用いたVAR分析を行っている。分析の結果、地価の変動が貸出と投資にプラスの持続的な影響を与えることが確認され、土地の担保価値の上昇が借入制約を緩和して投資を促進する波及過程が存在したと考えられる。なお、1995年以降に期間を限定すると、貸出や投資に対する土地の重要性は確認にされなくなる。 櫻川昌哉・櫻川幸恵。