英語の授業のライヴ的性格に着目して、英語の授業の順列的性質を指摘することで、現在の英語の授業において失われている言語活動の機会を取り戻すことの重要性を提唱する。具体的には、リスニングにおいてスクリプトを配布する前でないと機会を失ってしまう言語活動、或いは、リーディングにおいて出だしから精読する前でないと機会を失ってしまう言語活動などを例証することによって、プリントの配布のタイミングの重要性、諸言語活動の順序の大切さを考察し、英語教師がライヴの英語の授業における手順の不可逆性に注意を向けることが重要であると結論づける。