企業における女性の活躍度と業績との関係ー日本企業の実証分析
跡見学園女子大学マネジメント学部紀要
跡見学園女子大学マネジメント学部
第24号
本研究は、日本企業を対象として女性の活躍度と企業業績との因果関係を実証的に明らかにするため、食品、繊維製品、小売、サービス業を営む日本企業124社を対象として、2009-2015年のパネルデータを用いた回帰分析を行ったものである。本研究の結果、男女勤続年数格差を縮小すると企業業績にプラスの影響を与えること、女性従業員比率と女性管理職比率を上げることは短期的には業績にマイナスの影響を与える可能性があること、しかし、女性取締役比率は企業業績とは有意な関係はないこと、が明らかになった。