舞姫-同一性の基盤であり続ける他者
『国語教科書の定番教材を検討する』(三弥井書店)所収
三弥井書店
森鷗外「舞姫」が今日に至るまで高校国語教材として採用されている理由を探るべく、その歴史を辿りつつ、教材としての評価と問題点を指摘した。その上で、読みの新しい視点を提示し、明治の青年の苦悩を描いた「舞姫」が時代、社会状況の隔たりを超えて教材として今後も読み継がれていく可能性について考察した。