本研究の目的は、ハーディネス(不屈、堅忍)を喚起させるための自己対話を明らかにすることであった。ハーディネスを喚起させるための自己対話尺度を作成し、その信頼性と妥当性を検討した。収集した質問項目42項目に対して、被験者332名に回答を求めた。因子分析(プロマックス回転)の結果、「ひたむきさ」因子、「自己への信頼感」因子、「柔軟な思考」因子、「サポート感」因子、「楽観視」因子の、23項目、計5個のセルフメッセージ因子構造の尺度が得られた。信頼性、基準関連妥当性も検証された。 (p112-124)
宮崎圭子・池田ゆめみ