本研究の目的は、キャリア・アンカーをセルフ・アセスメントするサイコエデュケーショナル・グループを2群に実施し、その効果を検証することであった。対象者は、1つは大学職員8人、もう1つは通信制大学の学生11人であった。混合計画の2要因分散分析を行った。現在イメージが10%水準で有意にポジティブな方へ変化した。また、5%水準で有意に大学職員より通信制大学生の方がポジティブであった。未来イメージに関しては、実施前時において1%水準で有意に大学職員より通信制大学生の方がポジティブであった。しかしながら、大学職員の方は未来イメージが実施後において有意に改善されたことが明らかとなった。 ●宮崎圭子・齋藤悠里・吉山ちひろ