20歳代にキャリアチェンジを経験しながら、環境に適応しようとしてきた中年期女性が、現在どのように自己のライフキャリアを認識し、理解するのか。また、今後どのように自己のライフキャリアを展望していくのかを明らかにすることを目的とした。半構造化面接として、インタビュー協力者は、20歳代でキャリアチェンジ(結婚・出産・育児などにより退職、あるいは転職)をした中年期(40歳代及び50 歳代)の女性2名。発話データを計量テキスト分析である共起ネットワーク分析を用いて、中心性の高い語を抽出し、検討した。その結果、各インタビュー協力者より、ライフキャリアを特徴づける「キャリア・アンカー」とみられる中心性の高い語が抽出された。 (渥美孝子・宮崎圭子)