本研究は 1.ハーディネスを喚起する内言を探索しその内言を豊かにする心理教育プログラム(内言に気づき,その重要性を理解し,高ストレス下だけでなく日常生活において内言を活用できるプログラム)を作成すること,2.ハーディネスを喚起する内言を豊かにすることで,実験参加者の健康に寄与すること,3.およびそのプログラム効果を検討することを目的とした。Furr(2000)の6ステップモデルを用いてデザインされた。実験群14 名,統制群15名であった。従属変数をポジティブ感情尺度(伊藤・宮崎,2012)の4つの下位尺度,および各質問項目,独立変数を群および時期とした,2要因の分散分析(混合計画)を行った。その結果,下位尺度「共感」において 10%水準で有意にポジティブに変化する傾向が見られた。(間篠・宮崎)