本研究では,発達障害児を持つ親は,子どもの行動に対して謝罪する機会が増えることでストレスが増加するというリサーチクエスチョンをたてた。本研究の目的は,謝罪ストレスについてインタビュー調査し検討することである。調査対象者は,発達障害児を育てている親 4 名(現在,療育施設にてスタッフで活躍)であった。対象者への半構造化面接の音声データをテキスト化し,計量テキストマイニング(ソフト:KH-Coder)共起ネットワークによる分析を行った。謝罪経験と幼児期の印象的なエピソードには関連性があること,「同世代」に指摘される経験が長い間記憶に残り続けるほどに陰性の強い記憶であること,謝罪ストレスはあると考えられることが示唆された。(戸村結花・宮崎圭子)