気分障害患者におけるエンパワーメントスケール日本語版の信頼性と妥当性の検討
『跡見学園女子大学文学部紀要」
第53号
さまざまな精神疾患患者を対象として信頼性と妥当性が確認されているエンパワーメントスケールの日本語版を作成し、その信頼性と妥当性を検討した。ICD-10の気分障害の親鸞基準をみたす35人を対象としたとき、Cronbach’sα=が0.83、QOLの評価尺度であるEQ-QOLとの相関0.48、セルフスティグマの尺度であるLinkスティグマ尺度との相関係数が-0.38であり、高い内的整合性と、一定の基準関連妥当性があることが示された。