休職者における復職後の予後に関連する要因を検討することは重要である。本研究では復職後の症例を長期間フォローアップし、復職後、勤務継続できる期間、再休職までの期間と関連する要因、再休職が生じるタイミングを調査した。生存分析によって推定された勤務継続期間の平均は4.8年であった。再休職のほぼ半数は復職から1年以内に生じていた。教育歴が勤務継続できる期間と有意に関連しており、教育歴が短いほど就労継続期間が短い傾向があった。復職直後の1年間は、より集中的なケアが必要であることが示唆された。
〔共著者〕Yoshie Sakai, Tsuyoshi Akiyama, Peter Bernick, Anna Nagashima, Pedro Alves de Moura