[論文の概要] RDSTは①施行、採点解釈が5分で可能、②特別な用具や技術を必要としない、③日常生活場面に近く、被検査者が受け入れやすい、④感度と特異性がよい、という条件を備えた認知症スクリーニング検査である。精神科専門ではないかかりつけ医が日常診療の中で気軽に用いることができるという点で認知症の早期発見に寄与すると考えられる。そこでRDST日本語版を作成し、スクリーニング検査としての有用性を確認したところ、十分な感度と特異性が確認され、スクリーニング尺度として一定の有用性が示された。
p.539-p.551
[共著者] 酒井佳永, 小高愛子, 村山憲男, 高野真喜, 広瀬克紀, 江渡江, 新井平伊