p.129~p.145
神野藤昭夫 多忠輝監修
雅楽を考えることが日本の歴史と伝統その現在を考えることになるという観点から、専門分野を異にする執筆者の相互交流により、豊かな雅楽文化を開示することをめざす企画に、編集部のもとめに応じて寄稿したもの。監修者の宮内庁式部職楽部の楽師・雅楽ならびに日本文学研究者をはじめ13名の執筆者によって多様な視点から雅楽を考察し紹介する一書。当該論文は『源氏物語』紅葉賀巻で有名な「青海波」に着目して史実における実態に言及し、一条朝に書かれた『源氏物語』の特徴を考察したもの。