為替レートと通貨についての考察
財務総合政策研究所
外国為替管理政策は通貨制度と密接に結びついており、その歴史的な側面から、両者の関係を整理する。その中で、特に貨幣制度の変遷に着目し、江戸時代から明治期、戦前の動向を経て、第2次世界大戦後の固定相場制からニクソン・ショック後の変動相場制への移行に至るまでの経過を敷衍する。 為替レートの水準は、様々なファクターの組み合わせによって複合的に決定されると考えるが、それを紹介するとともに、実際の円ドル相場の推移を見て、それぞれ覗きにおいて何が支配的な要因であったかについて考察する。