オランダ・フローニンゲンの主要自転車ルート実現におけるリベラル・デモクラシー
日本都市計画学会一般研究論文
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オランダ・フローニンゲン市の労働党は、1970年代より、中心市街地北に隣接する歴史的公園から車を排除することを選挙プログラムの中で唱えていた。同計画は最終的に1994年に実現するが、本論文はそれまでの過程を、市民と権力をつなぐ媒介としての、市民参加、及び政党の観点から分析し、どちらが決定的な役割を演じたのかを検討した。その結果、選挙プログラムの実現を迫る政党内圧力こそが、決定的役割を演じたことが判明した。