オランダ・フローニンゲンの交通循環計画の導入プロセスにおけるリベラル・デモクラシー
日本都市計画学会一般研究論文
47(2)
フローニンゲン市が1977年に導入した「交通循環計画」の導入プロセスを、当時導入を主導したニューレフトの3政治信条、政治化、対極化、及び市民参加の観点から分析したもの。リベラル・デモクラシーの手段である前2者は明確に確認できたが、参加民主主義の手段である市民参加の機会は、極めて限られていた。本事例は、環境に負荷を与えない交通政策を導入するうえでの、リベラル・デモクラシーの参加民主主義に対する優位性を示唆している。