1919年都市計画法施行初期における郊外町村の自治の実態 :神戸で最初の用途地域決定過程を例に
日本建築学会計画系論文報告集
457
1919年都市計画法下の都市計画の決定過程を、同法適用市の周辺町村の立場から分析したもの。神戸都市計画区域の最初の用途地域を決定するに際しては、神戸市は都計法適用市として都市計画地方委員会に参加することができた。しかし周辺町村は官制の規定から、参加できなかった。このため、彼らは良好な住宅地としての発展を望んでいたが、工業化指向の強い神戸市関係者の発言により、周辺町村臨海部には工業系用途が広範に指定されてしまう。