平成25年6月に「いじめ防止対策推進法」が公布され、各校では既に「いじめ防止基本方針」も策定されているが、実際には当初想定していたようにはなかなかうまくいかない。毎年文部科学省から出されている「生徒指導上の諸問題の現状と文部科学省の施策について」に掲載された資料や調査結果を基に、いじめ問題の傾向と内容を分析し課題となる問題点について論考した。そして、教育現場では具体的にどのような応がなされているかについて、担任・分掌・学年・職員会議・いじめ防止対策委員会等学内の連携のあり方と教育委員会・保護者・学校警察連絡協議会・スクールサポーター等学外との連携のあり方についても考察し、生徒指導を通して教職の意義、教員の役割や職務内容等について論考した。