4 年間の教職課程のまとめの授業として、4 年次の秋学期に教職実践演習の授業を開講している。この授業では、地域交流と地域連携の一環として、文京キャンパスの近隣の学校と提携して、学校訪問と授業参観を取り入れている。 本学では、中学校と高等学校の一種免許状を取得することができるが、校種の異なる学校への学校訪問や授業見学、管理職や現場の教員との意見交流を通して、小・中・高・大の教育連携や教育接続、特別支援教育の重要性を学ぶことで、教員としての幅広い視野と教養を身につけることができる。特に、文京区は ICT 教育に力を入れており、その最新の実践方法などを直接に見学し、教員としての実践的な指導方法及び技能の向上を図るとともに、教員を目指す学生がそれぞれの課題を見つけて、不足している知識や技能等を補うことで、教職として必要な資質・能力を身につけることを目的としている。 今年度は、コロナの関係で、特別支援学校の見学は実現できなかったが、小・中・高各校の学校見学や授業見学を実施することができた。その中から代表的なレポートを紹介することによって、教育実習を終えた学生が、教員を目指す上で、どのように教育現場の実際を学ことができたかについてまとめた実践報告。