「吉野秀雄とはつ子 第八回―苦難の道のり―」
砂丘短歌会
株式会社 第一印刷所
「砂丘」2016・春号(総頁数40)
自由恋愛が認められなかった時代に、歌人吉野秀雄と最初の妻はつ子とが困難を乗り越えて結婚するまでを、神奈川近代文学館「吉野文庫」に収蔵されている未発表の日記や手紙をもとに再現したもの。大正10年2月4日の吉野秀雄の日記から、はつ子の父が病気になったことから二人の関係を清算したいという手紙が届き吉野秀雄は慌てるのだが、こうした時期に吉野秀雄の未発表の詩「桜草と自分とK」が創作されているのが注目される。