音楽高校における3年間の国語科のカリキュラムのあるべき姿を考察するための論考である。「音楽は演奏者の音楽を媒体とした自己表現」であるならば、「文学者にとって文学作品はどのような意味を持つか」を3年間で生徒に考えさせる教材として、まず1年生のための韻文教材を研究分析考察して、実践報告を行った。使用した教材は下記の通り。
(1)俵万智『サラダ記念日』(2)黛まどか『B面の夏』『恋する俳句』『口づけ』(3)種田山頭火『山頭火大全』石寒太『山頭火』(4)正岡子規『伝記正岡子規』(5)相田みつを『いのちいっぱ』「一生感動一生青春」(6)星野富弘『鈴の鳴る道』『かぎりなくやさしい花々』『四季抄風の度』