「吉野秀雄とはつ子 第十回―新資料―」
砂丘短歌会
株式会社 第一印刷所
「砂丘」2016・秋号(総頁数40)
大正10年9月5日に、吉野秀雄とはつ子は念願叶って両家の認める仲になることができたのだが、これまでほぼ毎日のように書かれていた約三ヶ月間の日記と、頻繁に出されていた筈のはつ子宛書簡は、約四ヶ月間の分がなぜか残されていない。これには何か理由があるはずなのだが、その事情を伺わせる資料が今回初めて見つかった。この資料は神奈川近代文学館特別資料の中にあった「備忘録」(未発表)であった。その内容について述べたもの。