知識と情報を編む-書誌をめぐる二、三の断想
『跡見学園女子大学人文学フォーラム』
跡見学園女子大学文学部人文学科
17号
編む書物である「書誌(bibliography)」について、サミュエル・ジョンソン博士(Dr. Samuel Jhonson)の言葉から「第二の知識」としてのその機能を考え、さらにコンラート・ゲスナー(Conrad Gessner)の『世界書誌』(Bibliotheca Universalis, 1545)を核として、書物と図書館の近代史を俯瞰する。併せて、美術書誌についても事例を検討し、最後に資料と情報の「次性」の把握の肝要なことを指摘して、「書誌」の意味を再考した。