MLA連携〔論〕の成立と萌芽から各界への浸透普及の歴史的足跡を概観し、その後、MLA連携に着目しつつ、学芸員資格課程における「博物館情報メディア論」および本学においての司書課程選択科目である「図書館基礎特論」での講義並びに課題遂行の模様を精査して、本論があらたな研究調査のメソッドとして、学部学生レベルにおいて有効であることを提起する。さらに、M(useum)を始点とするMLA連携を一層拡張するものとして、S(ubject)、すなわち、研究探求対象としてのS=主題とL(ibrary)・A(rchive)とのトライアングルの図を描くことをもって、より汎用性の高い、調査研究メソッドの可能性を志向することを提案している。