P.77-107. 本学の『跡見花蹊日記』のフルテキスト・データベースを試行的に構築して、特に人名・事項・作品の3観点から検索することによって、花蹊ユニーク語彙の出現についてその傾向を検証し、今後の大学アーカイブの形成と大学組織内に潜在的に構築の可能性のある学内MLA連携について、その課題と展望を明示することを試み、あわせて「アーティストは一面優れてアーキビストである」ということの実証を跡見花蹊の創作の記録である「揮毫雑記」に見出し、より精密な作品創造に係る記録を日記に重ねて、MLA連携の要となることを指摘した。