「ローマとアニエネ川・サビーニ山方面の芸術家宿」
佐藤直樹 編『西洋近代の都市と芸術 1 ローマ −外国人芸術家たちの都』、竹林舎、pp. 443-465
1820年代、ドイツロマン主義の画家たちを中心とする多くの外国人風景画家たちが、ローマとその近郊を拠点にしたため、その副産物として、画家たちが集う「芸術家宿」が各地で同時期に発生した。本論では、ローマとサビーニ山方面の町(ティヴォリ、オレーヴァノ、チヴィテッラ、スビアーコ)で興隆した芸術家の集まる宿屋についての史料を集め、体系的に各々の歴史を構築。