ファシズム期のプロパガンダ絵葉書−その分類と傾向
『日伊文化研究』第53号「特集 ファシズムと芸術」、日伊協会、p. 24-36
イタリア・ファシスト党は、党の方針や事業を宣伝し国民に同意を促そうと、デザインを駆使した様々なタイプ(ダンテのモチーフ、ムッソリーニとその家族写真、ファシスト関連施設建築、ムッソリーニ創設都市など)の絵葉書発行していた。観光絵葉書になりうるものから、愛国プロパガンダ性の強いものまで、傾向と分類をまとめ、印刷メディアとしての絵葉書が、当時はいかに重要な地位にあったか検証した。