「始政四十周年記念台湾博覧会」と台湾鉄道
名桜大学紀要
10・11号
1935年に日本統治期下の台湾で開催された「始政四十周年記念台湾博覧会」は、延べ276万人の入場者を集めた。台湾総督府は、台湾全島から開催地・台北に向かう旅客の増大に対して、鉄道輸送計画を立てて対応した。来訪者は台北周辺を中心に、台湾鉄道を利用して台湾各地から集まった。博覧会終了後も鉄道利用者は増大し、博覧会の参観によって多くの台湾人の間で鉄道旅行が普及した。