「始政四十周年記念台湾博覧会」における台湾総督府鉄道部の対応とその影響
観光地の持続的発展とまちづくり(溝尾良隆編著)
藤原印刷
「始政四十周年記念台湾博覧会」は1935年10月10日から11月28日までの50日間に台北市で開催され、延べ276万人の入場者を集めた。台湾総督府は予想される旅客の増大に対して、鉄道輸送計画を立てて対応した。来訪者は台北周辺だけでなく、台湾鉄道を利用して台湾全島から集まった。博覧会終了後も鉄道利用者は増大し、博覧会の参観によって多くの台湾人の間で鉄道旅行が普及した