『台湾日日新報』における日本統治期台湾の修学旅行関連記事に関する一考察
商経論叢商経論叢(九州産業大学商学会)
九州産業大学商学会
第53巻第2号
『台湾日日新報』に掲載された修学旅行関連記事を、修学旅行を主催する学校の特徴(学生、生徒、児童などの民族的な属性)と旅行目的地(島内、内地、海外)の二つの基準から分析し、日本統治期台湾における修学旅行の実態と各時期における傾向や特徴を明らかにした。旅行先の区分と主催校の民族的な属性には関係性が存在し、50年間の統治期間においてそれは変化した。これは植民地台湾における日本人と台湾人の支配・被支配の関係が変化することを反映したものであった。