日本統治期台湾の修学旅行と鉄道
日本植民地研究
日本植民地研究会
第30号
1880年代後半から90年代にかけて形成された日本の修学旅行が日本統治期に導入され、その後どのように展開していったのかを、修学旅行の形成に重要な役割を果たした鉄道と関連させながら検討した。まず、日本で見学を主体とする修学旅行が鉄道による移動を採用することによって、形成される経緯を整理した。日本領有後の台湾において国語学校に導入された修学旅行と台湾植民地鉄道との関係を、縦貫線、宜蘭線、阿里山鉄道を事例として検討した。