植民地台湾のツーリズムと女性
女性文化研究所紀要
第12号
日本植民地下において進行した台湾の近代ツーリズムに関して、植民地主義と「女性」という視点から考察した。植民地台湾では鉄道利用において、台湾人女性がその利用率で著しく低く、これは植民地支配と性差の2つの軸において被差別的な台湾人女性の地位を象徴しているといえる。その他に具体的な事例として、日本人の高学歴女性が就業するにエアガール、性と総督府の強権性が交差する北投温泉の遊興文化について考察した。