肖像画がひらく家族のすがたードメニコ・ギルランダイオ作《フランチェスコ・サッセッティと息子テオドロ》をめぐってー
「跡見学園女子大学人文学フォーラム」 跡見学園女子大学文学部人文学科
第20号
ドメニコ・ギルランダイオの《フランチェスコ・サッセッティと息子テオドロ》にみられる、モデルであるフランチェスコの下方に向けた視線に注目して論じた。他の肖像との比較を通じて、この視線が、アルベルティ『家族論』に見られるような理想的な父親像を演出する工夫だったという解釈を示した。