多読の効果を高めるには:読書傾向の考察から
日本多読学会
『紀要』
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多読多聴教育は長期的に実施すれば効果があることが、読書継続への動機づけが困難であることがしばしば指摘されている。本論では、英語多読多聴教育を受けた学生のうち、外部英語資格試験において特に点数を伸ばした学生の多読手帳を調べ、これらの学生に共通した特徴的な読書傾向について論じている。本研究によって読書記録法とスコア上昇の関係から、読書記録(多読手帳)の指導が有効であることが判明した。