学術論文

基本情報

氏名 宮津 多美子
氏名(カナ) ミヤツ タミコ
氏名(英語) miyatsu tamiko
所属 大学 文学部 コミ文
職名 教授
researchmap研究者コード
researchmap機関

名称

One Antebellum Feminist Utopia: Polyphony of Reform in Mary Griffith’s Three Hundred Years Hence

単著、共著の別

単著

年月日

2024/03/31

発行所等

跡見学園女子大学文学部紀要

出版社

巻・号

59

開始ページ

133

終了ページ

144

査読の有無

概要

本稿は、アメリカ人女性による最初のユートピア小説であるメアリー・グリフィス(Mary Griffith) の Hundred Years Hence (1836) における多声的なフェミニストヴォイスに焦点を当てている。未亡人で一家の稼ぎ手であったグリフィスは、ジェンダーの境界を自由に越え、当時のジェンダーイデオロギーに挑戦した。男女両方の視点からインスピレーションを得た作者は、19世紀前半のアメリカの厳格なジェンダー規範の中で、より権威があると考えられていた男性登場人物の語りを通して、先見性のある改革思想を提示した。作者が暗黙のうちにジェンダーヒエラルキーを非難していることは、男性ヴォイスによる社会批判や作者と読者(男女を問わない)との隠れた対話から読み取ることができる。