Joe Christmas and Women in Light in August
津田塾大学
『論集』
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アメリカの文豪ウィリアム・フォークナー(William Falkner)著『八月の光』(Light in August)には20世紀前半の米国南部社会で社会的強者(白人・男性・大人)になろうとするほどその対極の社会的弱者(非白人・女性・子供)の象徴となっていく主人公ジョー・クリスマス(Joe Christmas)が登場する。彼の人種的葛藤を、彼と関わる5人の女性ともう一人の主人公であるリーナ・グローブ(Lena Grove)という白人女性との対比や関連から解釈している。