歴史化されるソジャナー・トルース伝説―行動する福音伝道師の生涯の記録
津田塾大学
『言語文化研究所報』
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pp.54-63 19世紀後半、奴隷制廃止活動家・女性参政権獲得運動家として活躍した伝説的なアフリカ系アメリカ人福音伝道師ソジャナー・トルース(Sojourner Truth)の言動やスピーチを、白人執筆者が書き残した伝記や新聞記事、随筆等から再検証した。特に元奴隷であったトルースの演説は人心を揺さぶった。本論文では、現代のフェミニストに多大な影響を持つトルース思想の根源にある信仰心や人生哲学について明らかにしている。