土田杏村の『文化主義』-理想主義と社会主義の調和に向けて
民衆史研究
「文化主義」を提唱していた時期の土田の思想・評論活動を分析したもの。土田が自由大学運動に積極的な役割を果たしたのは、彼の教育思想に基づくというより、その「機能本位社会観」による社会改造論によるものであることを論証した。なお、本稿は、『史学雑誌』(1997年の歴史学界―回顧と展望―)で紹介され、学術文献刊行会編『日本史学年次別論文集 近現代3-1997年』(朋文出版、平成11年)に再録された。