新渡戸・内村門下の社会派官僚について
日本史研究
「大正教養主義」の実像解明を目的として、新渡戸稲造と内村鑑三から思想的信仰的に感化されながらも国家官僚として活躍した一群の人物(前田多門、藤井武、川西実三、南原繁、河合栄治郎ら)の思想と行動を論証したもの。彼らがその理想主義を観念に止まらせることなく、社会への応用を目指し社会派官僚として進歩的な政策を展開した事実を論証した。なお、本稿は『史学雑誌』(2003年の歴史学界―回顧と展望―)で紹介された。