本論文では、2022年6月1日から12月1日までの約半年間にわたる不忍池試料水の環境分析結果を示すとともに、不忍池の水質の理解を試みた。具体的には、上記期間において、週1回の間隔で午前10時を目安に、不忍池(ボート池)湖畔の状態観察(定点での写真撮影)、気温と水温の測定、池の端から50cm程度の池水を採取し、濁度(ntu)、溶存酸素量(DO)、電気伝導度(EC)、化学的酸素要求量(COD)に加え、硝酸(NO3-)、リン(P)の分析を行った。これらの変化傾向、分析結果を提示するとともに、これらの分析結果から言えることを考察した内容である。