『バレエ・リュス』のモダニズム作品とその衣装
東京家政大学博物館紀要
第11集
中西希和,能澤慧子 特にモダニズムの特徴が強く見られるバレエ・リュスの作品を取り上げ、その表現方法や衣装、ファッション史における位置づけについて考察した。『遊戯』以降、旧来のバレエ衣装には無かった日常的な服装、スポーツ・ウェアを導入したが、次代のファッションを予測するようなスタイルも含んでおり、バレエ・リュスによるバレエの世界が次代のファッションの予兆の場となり、当時の人々のファッションに関する心性の形成の背景となったと考えられる。