バレエ・リュスの作品におけるオリエンタリズムとファッション―ポール・ポワレのオリエンタリズムとの比較―
服飾文化学会誌
Vol.7 No.1
バレエ・リュスの作品の中で、オリエンタリズムの特徴が強く見られる作品を取り上げ、その表現方法や衣装、ファッション史における位置づけについて考察した。オリエンタリズムの流行に乗り、大成功を収めたバレエ・リュスのオリエンタリズム作品は、新しい美をも提示し、当時の観客に強烈な印象を与えただけでなく、ファッションにも影響を与えた。そしてそれよりも早くポワレが打ち出していた東洋風のファッションを、流行という現象にまで高めたと考えられる。