ファッション・ドールの役割と可能性
秋草学園短期大学紀要
第37号
ファッション・ドールはファッション情報を伝達するために送られたが、印刷技術が発達したことから、次第にその役割をファッション誌に譲り渡し、衣装陳列の役割をもつマネキンへと発展した。その一方でファッション・ドールのサイズは小さくなり、子どもの玩具となっていく。マテル社のバービー人形は女児の憧れの対象となり、衣装と共に時代背景を反映した人形となっていく。自尊感情を育み、多様性を尊重するメッセージや考えるべき課題を子どもたちに伝えていくことが、今後のファッション・ドールに求められているといえる。