「中国P&Gのブランディング」
立命館大学経営学会『立命館経営学』
第47巻第4号
本稿では、マーケティング論の視点から、急成長する中国化粧品市場においては、外資系企業の積極参入による競争が激化しているにもかかわらず、圧倒的なシェアを誇るに至ったP&Gを考察した。 P&Gが中国市場に参入する当時、流通システムがまったく整えていない状況を打開するために、チャネルの組織化による全国販売を実現した。さらに21世紀に入って経営環境の変化に合わせ、流通チャネル戦略の再編や次世代の有望市場としての中国農村市場への進出などが成功要因であるとわかった。