「観光資源化アプローチにおける伝統工芸品産業振興の可能性」
日本産業科学学会研究論叢
第25号
本稿は、サービス・イノベーションによる新たな価値創造という観光資源化アプローチから伝統工芸品産業の産業振興の可能性を考察した。 「燕三条 工場の祭典」の事例を通じて、伝統工芸品産業にとっても地域の魅力ある商品の提供とそれに付随する伝統的文化や歴史、慣習や風習を地域に訪れた人々へ伝え、地域の魅力をさらに発信していく場所となり、地域ブランド論でよく論じられる「地域」そのもののイメージの向上と「地域」の特産品としての魅力がシナジー効果をもつという結論が得られた。