学問的認識論としての『精神の現象学』「序文」――(その二)第十三段落~第十九段落
『跡見学園女子大学文学部紀要』
跡見学園女子大学
第51号
PP.17-41ヘーゲル『精神の現象学』「序文」の読解上の困難を克服するための解釈を、その第13段落から第19段落に関して試みた。前号における同名論文(その一)の続稿である。今回は、内容目次にしたがって、「(三)形式主義に反して、原理は完結するものではない。」、「(四)絶対的なものは主語であるが、」「(五)主語はなにであるか。」(途中まで)について解釈を加え、従来の解釈に難点のある場合これを論拠もをって是正した。