自由と自然の境界と越境――ヘーゲル『法の哲学』における正邪の論理――
『ヘーゲル哲学研究』日本ヘーゲル学会
こぶし書房
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日本ヘーゲル学会第31回研究大会(2015年12月13日オンライン)シンポジウム「『法哲学』刊行200周年 現代刑法論とヘーゲル――ヘーゲル『法哲学』のアクチュアリティ」での発表の論文化。「自由」は、はじめ「自然」と一体だが、それを放棄せざるをえず、このとき、「自由」によって承認されるかいなかが「正邪」の区別となる。その承認は、自己意識の教養の到達点によるもので、このさいに自由と自然との間に越境が生ずることを論じた。